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# by 1369jj | 2010-04-05 21:02
桜の蕾



いつの間にか桜の蕾も膨らんでいる

公園の陽だまりで 日向ぼっこしている四姉妹

いや 赤ちゃんは上の姉に思える人の子供かも

小学校高学年 低学年の女の子が

赤ちゃんをとっかえひっかえ抱きかかえて

盛んにあやしている

可愛くて可愛くて仕方がないのだろう



幸せなひと時

記憶には残らなくとも

たくさんの愛情をもらったという

気持ちは一生残るだろう



ムラサキハナナが咲き集まる所のそばでは

幼い男女の兄妹二人が

崖になっている斜面を登ったり下りたり

奇声を上げながら楽しそうにはしゃいでる



別の幼い三姉妹がやってきた

上の二人は双子のようだ

まったく同じスピードで

並んで走り回っている



お父さんとボールを蹴り合っている男の子もいる

久しぶりにやってきた桜並木公園

ここは子供達のパラダイス



暖かい春の陽射しの中

生き物たちも躍動を始める

桜の蕾が そろそろ色付くみたいだ




   2010年  3月20日
# by 1369jj | 2010-03-28 13:02
道端の少女



 平日の三時頃、道端にしゃがみ込んで泣いている少女に出くわした。小学校の一、二年生、学校から学童保育のある児童館に行く途中らしい。赤いランドセルを背負ったその子は、その日の暑さで手に持っていたであろうコートを道に放り出して、おいおい泣いている。通りかかった私はその様子を見かねて、その子と同じようにしゃがみ込み声をかける。「どうしたの、大丈夫、どこか痛いの?」少女は首を振り尚も泣き続ける。

 
 十メートルくらい離れた所に、同じくらいの年恰好をした女の子が二人立っている。詳しい事の次第は分からぬけれど、この両者の間に何かしらの事情があることを汲み取れる。ここまで本気で泣いているのだから、彼女にとってはのっぴきならない事があったのだろう。二人の女の子は私が少女に声を掛けると間も無く、走り去ってしまった。


 二分も経ったであろうか、「これから学童に行くの?」などと話しかけている内に少女は泣き止んだ。今の今まで泣いていた少女がきっぱりと、「ありがとうございました」と言い放ち、すくっと立ち上がり目的地へ向かって歩き始めた。「おお、なんて気丈な」と思った私は「気をつけてね」と、後姿の彼女の背を声で押した。私にはこれくらいの孫がいてもおかしくない。もし自分の孫だとしたら、もっと事情を聞いてやって少女の為に何かしてやれたのではないかと、後になって悔やんだ。


 苦難や困難の中にある人に、やさしい声を掛ける、心を寄せる、それはとても大切なことだろう。人は人であってまた自分なのだから、すべての人は皆つながっているのだから。少女の悲しい気持ちを少しでも和らげることが出来たのなら、こんなに嬉しいことはない。そんな事をさせて頂けたのをまた感謝しよう。しかも私は、少女からこの世で一番美しい言葉「ありがとうございます」を、気持ちを込めて言ってもらえたのだから、本当にありがたい出来事であった。
# by 1369jj | 2010-03-19 20:51
見えなかった横木



横木はいくらでもあった

毎日の生活の中に転がっていた

ただ それに気づかなかっただけ

たとえば 身近にいる あの人この人

仕事で会わなければならない あの人この人

たくさんいらっしゃる

皆さんそれぞれに 私に難題を持ちかける



それは 合わせ鏡だと言う

他人(ひと)であって また自分なのだと言う

毎日試されているのだ 神様に

辛いこと 嫌なこと 全部辛抱して

乗り越えてくれと



真理への梯子は遥か先まで伸びている

ふう えらいものにとっかかってしまった

けれども 人として

正しい道を知ってしまった

正しい道と気づいてしまった

もう 後戻りは出来ない



それに 自分から完全に放棄しない限り

どれだけ 時間がかかっても

必ず登りきれると仰る

そこまで愛されたら 行くしかないでしょう
# by 1369jj | 2010-03-12 20:05
霞桜(かすみざくら)



染井霊園を南北に貫く一方通行の細い車道は、短い桜の並木道になっている。ここ豊島区駒込はソメイヨシノの故郷である。私はこの地に生まれ育ち、今でも仕事の都合でほぼ毎日通っている。


並木道が満開の桜のトンネルになる頃の華やかさ、春風に舞い散れば薄桃色の川になる艶やかさ、風景をがらりと変えてしまう、そんなソメイヨシノの美しさとは何であろうか。やはり物足りないくらいの色の薄さではないだろうか、儚げな花の色、しかもなんて気品に溢れているのだろうか。そして、発祥地の桜の美しさはえもいえぬものがある。並木道の入り口、霊園事務所あたりの樹が一番美しいソメイヨシノだと、私は勝手に思い込んでいる。


並木道の桜はおそらく六十数年前に植えられたであろう。私が小学生の頃は、若々しく瑞々しい、幹も細い若木であった。それが今ではどうだろう、一本一本が巨木、老木となってものによっては幹周り三メートルもあって威風堂々としている。気がつけば、私も五十余年を生きていた。


にわかに暖かくなってきた今日この頃、桜の樹に目をやると全体にまるで霞がかっているみたい、なにやらぼおっとしたように見える。枝先が少しずつ膨らみ始めてきたのだろう。「春はもうそこまでやって来ています。」ソメイヨシノが私にそっと囁いているようだ。
# by 1369jj | 2010-02-27 21:11
  

「星とローソク」 改めまして 「この世を楽園に」 としました
by 1369jj
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